ミトコプラス

製薬会社から出ている精力サプリ、ミトコプラス。

それだけで他とはちょっと違いそう…という印象を受けますが、なんと開発に不妊治療を行っている医師が関わっているんです。

精力低下だけではなく、妊娠希望の夫婦に気になる内容のサプリですね。

ミトコプラスの内容や気になる効果、効果的な飲み方などについて調査してみました!

私自身も気になる妊活サプリ、詳しくそして厳しく見ていきます。

 

ミトコプラスの詳細

成分 DHA含有精製魚油・ゼラチン・L-カルニチンL-酒石酸塩・みかん末
ぶどうわかめエキス・還元型コエンザイムQ10/グリセリン・グリセリン脂肪酸エステル
ミツロウ・トマトリコピン・カラメル色素・レシチン(大豆由来)
カロテノイド・酸化防止剤(V.E)
通常価格 1袋31日分入り
8,980円(税・送料別)
販売元 ゲンナイ製薬株式会社

ミトコプラスの販売元であるゲンナイ製薬は、大塚製薬や武田薬品のように医療用の薬を作ってる会社ではありません。

現在販売している商品はミトコプラスのほか、ミトコプラス同様に妊活系サプリの「プレミン」と、「もうかかんクリーム」というスキンケア用品だけです。

商品が少ないのは創立からまだ8年ほどしか経っていない(2017年現在)からかもしれないですが、医薬品を一つも作っていないのに製薬会社って名乗って良いものなんですかね…。

なんだか一般にイメージする「製薬会社の作ったサプリメント」とは違うようです

ミトコプラスの成分

内容成分の中で、添加物に該当するのはゼラチン・グリセリン・グリセリン脂肪酸エステル・ミツロウ・カラメル色素・レシチン・酸化防止剤(V.E)です。

レシチンは摂取により脳や神経細胞に良い影響を与えるため妊娠中にサプリを摂る人もいますが、乳化剤という添加物としても使われています。
ミトコプラスのレシチンは、添加物としての使用のようなのでサプリとして効果を得られるようなものではないですね。

つまりミトコプラスの有効成分と言えるのは、DHA含有精製魚油・L-カルニチン・L-酒石酸塩・みかん末・ぶどうわかめエキス・還元型コエンザイムQ10・トマトリコピン・カロテノイドですね。

順に詳しく見てみましょう。

ミネラルCB-1 60mg

  • 「ヴィネアトロール」=ぶどうわかめエキス
  • 「リコマット」=トマトリコピン
  • 「カネカQH」=還元型コエンザイムQ10

この3つをあわせて、ミネラルCB-1と呼んでいるようです。

ミネラルCB-1全体で60mg含有しているようですが、このミネラルCB-1がゲンナイ製薬の商標登録成分なので、60mgという量が多いのか少ないのかよくわかりません。

内訳も書いていないので評価しにくいんですけど、仮に全部20mgずつとして考えてみます。

ヴィネアトロール

「ぶどうわかめ」って、最初見たとき海藻かなんかかと思ったんですけど…「ぶどう若芽」なんですね。
要はぶどうの新芽の事。

ぶどう若芽

ワインでも良く知られるポリフェノールは、ぶどう由来の健康成分です。

そしてポリフェノールの中でもレスベラトロールという成分が健康効果が高く、ヴィネアトロールはレスベラトロールの製品名とのこと。

つまりヴィネアトロールとは「上質なポリフェノールの一種であるレスベラトロール」です。

レスベラトロールの効果は強い抗酸化作用による、老化防止

ミトコプラスの公式サイトに、レスベラトロールの作用の一つである「ミトコンドリア活性化」についてこんな記載がありました。

子宮内膜症を抑制し、不妊症防止成分になると東大が発表いたしました。
(2015.2.26付 日刊工業新聞より)

これについて詳しく調べてみると、ドイツで2013年に発表された論文が見つかりました。
(参考:Resveratrol is a potent inhibitor of vascularization and cell proliferation in experimental endometriosis.)

こちらの論文内容を要約すると「子宮内膜症状態にしたマウスに40mg/kgのレスベラトロールを投与すると、子宮内膜症の悪化が抑えられた」ということ。

将来子宮内膜症の治療の選択肢になるかも!と締めくくられていますが、実はレスベラトロールの許容量は60kgの人で1日450gまで。

この実験の40mg/kgだと60kgの人は2,400mgものレスベラトロールを飲まなきゃならないですよね。

つまりまだまだ実験段階で、実用性はないということ。

ミトコプラスにどれだけのヴィネアトロールが入っているのかは不明ですが、ミトコプラスを飲んだから子宮内膜症が良くなるなんてことはないので、子宮内膜症がある方は病院で治療を受けた方が良いです。

リコマット

トマトの健康成分であるリコピンを、吸収率が高い状態に維持させたのがリコマット。

こちらもヴィネアトロールと同じく抗酸化作用が注目されている成分です。

そもそも体の酸化とは加齢・ストレス・乱れた食生活や喫煙・アルコール摂取などによって起こり、卵子や精子の質が低下する原因になります。

そのため生活習慣を正すと共に、抗酸化作用のある成分を摂取することが良いとされているんですね。

リコピンと妊娠に関する情報について調べていると、ミトコプラス公式サイトを含めあちこちに「2013年にアメリカで発表された論文で、リコピンの摂取量が増えると正常な形状の精子が増加した」という記述がみられるんですが、肝心なリコピンの量などについては書かれていないんですよね。

ちなみに一般的なリコピンの1日摂取推奨量は約15mgです。

数値が書かれている研究結果を探したところ、トマトジュースで有名なカゴメで行った実験データが見つかりました。
(参考:トマトジュースに男性不妊を予防・改善する効果が期待)

こちらの実験では「精子濃度・運動性が悪い男性に1日1本190gのトマトジュースを飲んでもらったところ、12週間の継続摂取で精子運動率の上昇・精液中白血球数の改善が見られた」というもの。

精液中白血球数とは精巣の炎症度合を見るものであり、精巣に炎症があると精子の質が悪化します。

この実験で使ったと予想されるカゴメのトマトジュースに入っているリコピンは18mgなので、それくらい飲めば精子に良い影響があるということですね。

ミトコプラスに入っているリコマット量は、おそらくですがそれくらい入っていると思います…。(書いていないので予想ですが)

カネカQH

カネカ社製造の還元型コエンザイムQ10のことです。

コエンザイムQ10にはそのままの形のものと、還元型の二種類があり、還元型の方が圧倒的に身体での利用率が高くなります。

まあ今売っているコエンザイムサプリの多くが還元型なので、そう珍しいものでもないです。

コエンザイムQ10の一番の効果は「抗酸化作用」で、レスベラトロール・リコピンと同じですね。

また、身体の細胞を活性化させるために欠かせないミトコンドリアを活発にさせる働きもあります。

卵巣で卵子を作るときにミトコンドリアがよく動くと妊娠に繋がりやすい良い卵子が産まれるので、コエンザイムQ10が妊活に良いことは間違いないです

ただし妊活目的でコエンザイムを飲むなら、還元型を最低でも1日100mgくらいは欲しいところ。

ミトコプラスのコエンザイムQ10量だと、ちょっと足りないですね。

薬剤師 ミカ(困った顔)

ミトコプラスのイチオシ成分、ミネラル-CB1
詳しく調べてみましたが、確かに卵子や精子に良い影響を与える成分で構成されています。
でもどの成分がどれくらい入って60mgなのか、その構成がわからないのでちょっとなんとも…。
特にヴィネアトロールとカネカQHは必要量には足りないと予測されます。

DHA・EPA320mg
(DHA含有精製魚油)

主に青魚に含まれる、オメガ3系脂肪酸と呼ばれる成分です。

最近サプリメントで摂っている人も増えており、EPAは医療用の薬でも使われています。

コレステロールを下げて血液をサラサラにするほか、脳細胞に良い影響を与えます。

性ホルモンをコントロールすることもあるようですが、期待できるほどではありません。

厚生労働省のDHA・EPA合計の1日摂取目安は成人で1,000mgなので、ミトコプラスの含有量は特に多くないですね。

妊娠中には胎児の脳の成長のために摂っておきたい成分ですが、妊活中に必須というわけでもありません。

カルニチン75mg
(L-カルニチンL-酒石酸塩)

ちょっとわかりにくいですが「L-カルニチンL-酒石酸塩」までで一つの物質の名前。

カルニチンを吸収させやすくさせた形です。

カルニチンと言えばダイエットサプリとして有名ですが、実は精子にも良い影響を与えるんです。

日経メディカルという医療従事者向け情報サイトに、「精子の運動率が低下した精子無力症患者が1日2,000mgのカルニチンを飲んだところ、30人中4人が自然妊娠した」という情報が載っていました。
(医療従事者として登録が必要なサイトなので、リンクは割愛します。)

精子無力症って、自然妊娠率がかなり低いんです。
ほとんどが人工授精など治療が必要になるでしょう。

そんな中で30人中4人も自然妊娠してるってスゴイですね。
夫側の精子に不妊原因が少しでもあるなら、試してみたい成分です。

でもこの実験で飲んだカルニチンは2,000mgとかなり多く、ミトコプラスの含有量では全く届きません。

ヘスペリジン50mg
(みかん末)

ヘスペリジンとはポリフェノールの一種であり、ビタミンPと呼ばれることもあります。

抗酸化作用があるほか、血行をよくしてくれる効果も。
みかんやゆずのお風呂に入ると、よく温まるのと同じですね。

抗酸化作用や血行促進が妊活に良い効果であることは間違いないですが、ヘスペリジンが必須ということもないでしょう。

特に妊娠に良いという研究結果も見つかりませんでした。

他社ヘスペリジンサプリと比較しても、含有量はかなり少ないです。

キサントフィル17mg・カプサンチン17mg
(カロテノイド)

カロテノイドとは動植物に含まれる自然界に存在する色素のことです。

ニンジンに含まれるカロテンなどが有名ですね。

キサントフィル・カプサンチンはどちらも主にパプリカに多く含まれるカロテノイド。

キサントフィルには酸素の運搬効率を高める効果があり、運動をする人にオススメの成分です。

抗酸化作用があるため健康に良いとされていますが、どれくらい摂れば良いかなどの摂取目安はハッキリしていません。

薬剤師 ミカ(通常)

ミトコプラスの成分を一通りチェックして「これは妊活している人にオススメしたい」と思えるのは
リコピン・コエンザイムQ10・カルニチンの3つかな。
ただリコピン以外はミトコプラスの含有量では十分ではなく、これは良いです!と言い切れないのが残念。
抗酸化作用のある成分が本当にたくさん入っているので積み重ねで多少は良いことがあるかも、という印象です。

ミトコプラスは本当に効果あり?口コミやレビューは?

このページを見てくれている方は、ミトコプラスを飲もうかどうか検討している方だと思います。

購入前に利用者のクチコミや評価などを参考にしたいですよね。

色々口コミを調査してみたんですが、ミトコプラスの販売を促進するサイトばかりで本物の口コミが出てきませんね。

私もサプリや家電を買うときには必ずレビューをチェックしますが、ミトコプラスは楽天やAmazonなどショッピングサイトでの取り扱いがないので、純粋なレビューを見ることができません。

ネットで見つかるミトコプラスのクチコミは、あまりあてにならないと考えてください。

仕事で不妊治療に関する薬を扱ったこともありますが、やっぱり赤ちゃんができないのには多くの場合何らかの原因があるもの。

もちろん「不妊になるほどではないけど…」というケースも中にはあるんですが、「少し女性ホルモンが安定していない」「少し精子の運動性が悪い」など、マイナス要素は必ずと言って見つかります。

35歳を超えると高齢出産と呼び出産に対するリスクが上がりますが、妊娠自体も35歳を超えるとかなり成功率が下がります。

そのため「加齢」も当然、不妊症の原因の一つです。

通常健康な男女が赤ちゃんを作ろうとしたとき、排卵日付近に性交をすることで約20%の確率で妊娠が成立します。

つまりどんなに運が悪くても排卵日付近をちゃんと狙えば、1年を待たずに妊娠するはずです。

1年を超えても妊娠しないのであれば、何か原因があると思いましょう。

それを確かめるためにはサプリメントを飲むよりもまず先に病院を受診してください

受診によって男性側に原因があるようなら、リコピンやカルニチンを試してみるのも良いですね。

女性側に原因がある場合は、多くの場合投薬で女性ホルモンなどの調整を行います。

その中でミトコプラスを試してみても良いかなと思うのは、女性が35歳以上の場合。

特に35歳以上の女性では抗酸化作用のある物質を取りいれることが卵子の質や着床率を高めることにつながるので、抗酸化物質をたくさん摂れるサプリはオススメできます。

35歳を超えると女性の妊娠確率は急激に下がってしまいますが、ミトコンドリアに十分な栄養を与えることで卵子の質を改善し妊娠確率を上げることに繋がるという研究も行われています。
(参考:The use of mitochondrial nutrients to improve the outcome of infertility treatment in older patients)

ミトコンドリアに与える有力な栄養素が、コエンザイムQ10。

そのため、私だったらミトコプラスよりもコエンザイムQ10をタップリ摂れるサプリを選ぶかな。

例えば「ベジタブの還元型コエンザイムQ10」は1粒で還元型コエンザイムQ10を100mgも摂れるのに、1か月分3,426円(税抜)とミトコプラスの半額以下。
(公式サイトにコエンザイム量は記載されていませんが、販売元に電話で確認したところ、100mgとの回答でした。)

しかも使っているコエンザイムQ10は、ミトコプラスと同じカネカQHです。

ミトコプラスのコエンザイム量はどれくらい入っているか不明ですし、他の抗酸化物質も「とても良い!」と言い切れる量や質だとは思えません。

説得力のある口コミやデータも見つかりませんし、それなら安いコエンザイムオンリーサプリで良い気がします。

妊活は長丁場になることが多く、サプリが高額だと心理的な不安も大きくなってしまうもの。

無理なく毎日続けられる価格帯の商品を選ぶことも大切ですね。

薬剤師 ミカ(困った顔)

ミトコプラスのリアルな口コミやレビューは全然見つかりませんでした。
女性に人気のアットコスメや大手ショッピングサイトなどにも取扱いは全くありません。
公式サイトでしか販売しておらず高額商品の割には、イチオシ成分がない商品。
病院で検査をした上で、必要と思う成分だけを飲んだ方が実感できると思います。

ミトコプラスは妊娠中に飲んでも大丈夫?副作用はないの?

結論から言って、ミトコプラスは妊娠中に飲んでも全く問題ない内容です

つまり妊娠したら止めなきゃ!ということはないので、妊娠に気がついてもそのまま続けて問題ありません。

一方副作用ですが、少し注意が必要なことがあるので読んでおいてくださいね。

ミトコプラス主成分の一つ、レスベラトロール(ヴィネアロール)は、女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用があります。

女性ホルモンが足りない人にとっては良い影響が出るかもしれませんが、乳がんなど女性特有のガン疾患・子宮内膜症や筋腫などがある場合には女性ホルモン値が上がることで病気が悪化してしまうことも。
(参考:健康食品として流通しているレスベラトロールについて)

さらに女性ホルモンを治療で投与している場合にも数値に影響が出てしまう可能性があるので、病院に通院している人はミトコプラスを飲んでいることを医師や薬剤師に伝えるようにしてください

EPA・DHAは血液をサラサラにする効果があるので、出血しやすい疾患の人や血液をサラサラにする薬を飲んでいる人、手術を控えている人などはこちらも医師や薬剤師に相談してから飲むようにしましょう。

他の成分は極端な過剰摂取をしない限り、副作用と呼べる症状が出ることはありません。

ミトコプラスはどうやって飲むの?飲む時間は決まっている?

公式サイトにも同様のQ&Aがありますが、お決まりの「食品なのでいつ飲んでも構いません」という内容で、特に参考になりません。

そこでミトコプラスの効果を最大限に発揮させるために、オススメの飲む時間やタイミングについて調べてみました。

まず、EPA・DHAそしてコエンザイムQ10は食後の方が明らかに吸収がよくなる成分です。

空腹時の方が吸収率が上がるサプリも多いですが、ミトコプラスは食後に飲む習慣をつけた方が良いですね。

そしてリコピンはカゴメの研究により、夜よりも朝の方が身体での利用効率が高まることがわかっているそう。

ただサプリ成分の多くは1日の中で数回にわけて飲んだ方が、体内での濃度を保ちやすく効果を維持しやすくなります。

抗酸化物質は一定時間ごとに少量ずつ摂取した方が良いですし、ミトコンドリアへエネルギーを送ることを考えても、いっぺんに飲むよりは分けた方が良いです。

ミトコプラスの1日の摂取量は2粒なので、1日2回に分けて飲むのが理想的。

結論としてミトコプラスのオススメの飲む時間は「朝食後と夕食後」です。

朝食を取らないという女性も多いですが、バナナ1本でも良いので食べてから飲むようにしたいですね。

フルーツにはビタミン・ミネラルを摂れる他に抗酸化作用もあるので、一石二鳥です。

どうしても1日2回も飲めない…という方は、朝食後にまとめて飲むようにしましょう。

飲むのを忘れたときは夕食後にまとめてしまってもOKです。

毎日欠かさず1日2粒飲むようにしてくださいね。

ミトコプラスの最終評価

成分など内容の評価も当然しますが、個人的に何よりも気になるのは「実際に飲んでいる人の純粋な感想が見れない」ということ。

妊活をしている人は、1日だって無駄にしたくない!と思っているはず。

体質は人それぞれなのでサプリも合う合わないはありますが、やっぱり「飲んでみてどうだったか」気になりますよね。

自信があるならもっと大手ショッピングサイトにも進出したら良いと思うんですが…。

さらに内容も価格の割にはパッとしない。

公式サイトの購入者アンケートで購入の決め手で一番多かったのは「全成分含有量の開示」って書いてますけど…開示してないですよね?

ミネラルCB-1という主成分の内訳を説明していないんですから、開示してないも等しいです。

色々入っているけど中途半端というのが、最終的な印象になりました。

薬剤師 ミカ(通常)

いくつか妊活にオススメの成分は入っていますが、どれも中途半端な量で妊活を全体的にカバーできるものだとは思えません。
サプリメントにお金をかけるなら、病院で検査をした上で必要と思われる成分がシッカリ高容量で含まれているものを選んだ方が良いと思います。
特別原因がなく女性が35歳以上なら、コエンザイムQ10サプリを飲むのも良いですね。

ミトコプラスは製薬会社の作ったサプリと見せかけて製薬会社じゃないし、あまりオススメできません。